【NHKマイルC】ミッキーアイル順調
「NHKマイルC・G1」(11日、東京)
「やることはひとつだけ」‐。そう言い切った浜中が、4連勝中のミッキーアイルとともに、東京のマイルで逃げ切りVを狙う。
新馬戦こそ取りこぼしたが、2戦目から本領を発揮。持ち前のスピードでライバルを圧倒してきた。未勝利戦の勝ち時計は、ウオッカが持っていた京都マイルのJRAレコードを0秒8更新。続くひいらぎ賞では、翌日に行われた朝日杯FSの勝ち時計よりも0秒5速いタイムで駆け抜けた。重賞初制覇を決めたシンザン記念もコースレコード。前走のアーリントンCでは、のちにファルコンSを制したタガノグランパに影をも踏ませなかった。
G1を前に、調整はすこぶる順調だ。1週前は、栗東坂路で楽々と併走先着。平井助手は「追うごとに落ち着きが出てきた。4日もしまいを伸ばしましたが、我慢が利いていい動きだった」と万全の仕上げに胸を張る。
焦点はただひとつ。“タフな東京マイルを逃げ切れるのか?”。主戦は冒頭のセリフのあとに、語気を強めてこう続けた。「あれだけゲートが速ければ、周りは競りに来られないでしょう。それだけスピードが抜けていますから。東京だからといって、無理に抑えるつもりはありません。いつもの競馬をして、それで負けたら仕方がない」。ライバルは己自身。得意のタイムトライアルに持ち込み、後続の追撃を封じてみせる。