【VM】ヴィルシーナ復権へ気迫戻った

 「ヴィクトリアマイル・G1」(18日、東京)

 昨年の覇者ヴィルシーナが復権を誓う。悲願のG1奪取から丸1年がたった。その間に6戦を消化。勝てないばかりか、掲示板すら確保できない苦しい状況が続いている。

 何が原因なのか?友道師はこう説明する。「“競馬モード”になっていない。追い切りでもガツンとくることがなかったから」。秋華賞(2着)ではあのジェンティルドンナ相手に差し返そうとしたほどの馬だが、闘志を前面に押し出した走りは影を潜めた。

 このまま終わるわけにはいかない。ファイティングスピリッツを呼び起こそうと、前走はデビュー以来最も短い距離=1400メートルを選択。「競馬でも馬込みに入れてもらった。先週、今週とハミを取ってガツンとくるようになっている」と効果のほどを口にする。

 枠は7枠14番。「もう少し内でも良かったけど、こだわりはなかった」。安田助手は外枠にも平然としたもの。「1回使って、追い切りの動きは久しぶりに迫力があった。ピリッとしてきたのでいいと思います」と上昇ぶりを強調する。

 指揮官は「昨年よりも体つきが良くなっているし、東京マイルはベスト。競馬でもスイッチが入れば。変わってほしいね」と逆襲に意欲を燃やす。“やる気スイッチ”さえ入れば、ディフェンディングチャンピオンの意地を見せられるはずだ。

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