「レディースチャンピオン・Ｇ１」（８月５日開幕、三国）

　デビュー当初から素質の高さを評価されてきた平高奈菜。優勝は通算８回と結果を残しながらも、事故点に苦しんでレディースチャンピオン（女子王座決定戦）からは遠ざかっていた。しかし今回は、ようやく２０１１年３月の三国以来、４大会ぶり２度目の出場を果たした。

　近況は心技体の充実ぶりを示し、活躍の勢いがすさまじい。女子戦では５節連続優出中。６月は、大村のヴィーナスシリーズ第１戦をインからコンマ０７のトップＳで逃げ切って優勝すると、桐生の同第３戦も５コースから華麗なまくり差しを決めて制覇した。

　躍進のきっかけになったのは、５月三国のＧ３・オールレディース。優勝戦１号艇で押し切れず、その悔しさを糧にして快進撃につなげた。三国では直近３節で優出２回。１１年に当地で行われたレディースチャンピオンを経験している点もプラスに働きそうだ。

　安定した成績を残せているのは、やはりメンタル面での成長だろう。現在、女子賞金ランクは７位。豪快なターンは魅力的だが、今節は“オ・ト・ナ”の走りでファンを魅了しそうだ。