【関屋記念】ダノンシャークうなる末脚

 「関屋記念・G3」(17日、新潟)

 現役屈指の実力を持つマイラーが、秋を待たずして姿を見せる。昨年の安田記念とマイルCSでともに3着に奮闘したダノンシャークが、サマーマイルシリーズ第2戦に登場。毎年夏場は休養に充てていたが、今年は予定を前倒して始動する。

 「中間は放牧に出したが、意外とダメージがなく、それで使ってみようということに。夏に使うのは初めてでも、今のところ体調はいいですよ」と大久保龍師は状態の良さに太鼓判を押す。前走の安田記念(4着)は不良馬場でかなりタフな競馬になったものの、思いのほか疲れはなし。不安材料だった暑さがこたえている様子もなく、栗東へ帰厩後も順調に調整されている。

 昨年の安田記念以降は芝のマイルG1で3、3、4着。待望のビッグタイトル獲得へ、もう一歩のところにまで来ている。「前走も上手に立ち回っていたし、G1でも差はないと思っているんです」と、秋本番を見据えるトレーナー。「左回りは上手。メンバー的にもここならと思っている。ここは負けたらいけないところでしょう」と力を込めた。久々とはいえ、G3では力が違う。越後路で自慢の末脚がうなりを上げる。

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