【関屋記念】シャイニー完了フル充電

 「関屋記念・G3」(17日、新潟)

 秋の大舞台をにらむシャイニープリンスが重賞初Vを狙う。降級戦の前走をトップハンデタイの58キロを背負いながら快勝。結果が出ていなかった左回りの芝で勝ったのは収穫だった。再昇級戦となる今回、陣営の目標は賞金加算。サマーマイルシリーズの制覇よりも、G1戦線で活躍するための出走で、狙いを定めての一戦だ。

 サマーマイルシリーズは最初から念頭になかった。今回の目標はただひとつ。秋へ向けての賞金加算だ。シャイニープリンスが狙い澄ました一戦へ向けて“フル充電”で臨む。

 京王杯SCで9着に敗れて、安田記念の出走は絶望となった。すぐに軌道をリセット。準オープンへの降級を待って再スタートを決めた。その前走、多摩川Sが完勝だ。トップハンデタイ58キロも関係なし。4角で一瞬だけ手応えが怪しくなったが、前があくとグイグイ伸びて突き抜けた。

 栗田博師は「準オープンとはいえ、58キロを背負って強い勝ち方だった。3走前の東風Sは大外を回って勝った。メンバーもそろっていたからね。ここで賞金を上積みできれば秋が楽しみになる」と、言い方こそ控えめだが、“G3なら”というニュアンスだ。

 それまで左回りの芝は、5戦して富士Sの3着が最高。やや苦手としていた印象だけに、価値ある勝利だった。「折り合いはつくが難しい面がある。相手うんぬんより道中スムーズに走れるか。暑さに弱いから、その点も少し気になる」と課題を2つ挙げる。

 昨年は夏場を完全休養に充てた。確かに、青鹿毛の黒い馬体は熱を吸収する。猛暑のぶり返しは気になる材料だが、横田助手は「暑さが心配だから、まだ涼しい朝一番に調教している。真面目だがビビる面がある馬。でも、はまれば切れる」と言う。直線が日本一長く、ばらけやすい新潟の外回り。陣営が待ち望んだ舞台だ。

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