「ボートレースダービー・ＳＧ」（１４日開幕、とこなめ）

　爽やかな金髪をなびかせてピット内を走り回っている山田康二。２０１１年８月にまるがめで初Ｖを飾ると、その後もコンスタントに優勝を重ね、昨秋はどとうの３節連続Ｖ。今年も優出８回、優勝１回と堅実な活躍を見せ、いよいよＳＧ初出場を決めた。

　「ダービー（全日本選手権）は選手になった時から目標にしていたレース。昨年もチャンスはあったが、事故などがあって出られなかったので本当にうれしい」

　勝率上位者に資格があるダービーに出場できた要因を、「常に５、６着を取らないように意識して走っている。不利な枠でも着を拾えるようになったことが大きい」と説明。さらに「だんだんと結果につながるような調整もできてきた」とレースだけでなく、ペラや整備の腕も着実に上がっている。

　とこなめは走る機会が少ないものの、２節連続Ｖ中と相性は抜群。１２年５月は１１走で１着９回、２着１回、３着１回。１３年１１月は１１走で１着１０回、転覆１回と、ともに圧巻のパフォーマンスで優勝を飾っている。

　勢いに乗ったら止まらないタイプ。コース不問で戦えるのが強み。ＳＧ初出場だけに戸惑いもあるだろうが、失うものは何もない。前進あるのみだ。