【JC】ジェンティル 3連覇へ万全走
「ジャパンC・G1」(30日、東京)
前人未到のジャパンC3連覇へ、ジェンティルドンナが19日、“頼れる男”ムーアを背に栗東坂路で躍動した。コンビを組んで過去2戦2勝と負け知らずの相棒の合図に鋭く反応。ひと叩きされての上積みをアピールした。3歳馬イスラボニータも美浦Wで蛯名を背に軽快な動きを披露。凱旋門賞からの帰国初戦となるハープスターも順調な調整過程を示したが、ジャスタウェイは福永が動きに不満を漏らした。
ジェンティルドンナの背中に“頼れる男”が戻ってきた。完勝を決めたドバイ・シーマクラシック以来、8カ月ぶりにムーアとコンビを結成。過去2戦2勝と相性バッチリの人馬は、ゴールまでリズムを崩すことなく、息の合った動きで栗東坂路を駆け上がった。
僚馬サンライズネオ(4歳1000万下)を先行させると、その直後から気合を乗せながら追走。鞍上の合図に瞬時に呼応すると、グ~ンと加速。最後までステッキを振るうことなく、4F54秒0-40秒0-12秒7のタイムで併入した。
「すごくいい感触を得ることができた。年齢は重ねたけど、その分、賢さが出てきたと思う」とイギリスの名手は操縦性の良さを称賛する。見守った石坂師も「ちょっと入りが遅かったので全体時計はかかったが、動きは良かったと思う。順調にきています。(ジャパンC)3連覇を目指すことのできる出来にありますね」と胸を張った。
昨年のジャパンCに続き、今春のドバイでもG1勝利へと導いたV請負人。「たまたまいい時に乗せてもらっているだけです」と謙そんするが、「(ジェンティルは)すごく好きな馬ですからね。今年はたくさんいい馬がいるし、やったことがない3歳馬もいるけど、どういうレースになるか楽しみにしていますよ」と不敵な笑みを浮かべる。前人未到のジャパンC3連覇へ。この春、世界を制した人馬が偉業へ向けて前進する。