【東スポ杯2歳S】サトノクラウン戴冠

 「東スポ杯2歳S・G3」(24日、東京) 

 過去10年の優勝馬にはのちのG1馬が6頭も名を連ねる出世レースを制したのは、先月新馬戦を勝ち上がったばかりのサトノクラウン。無傷の2連勝で重賞初Vを飾った。随所に幼さを残しながらの快勝で前途は洋々と言っていい。1番人気のアヴニールマルシェは窮屈なスペースから末脚を伸ばしたが、首差2着に敗れた。

 随所に幼さを残しながらも実戦で演じた豪快な強襲劇が、将来性の高さを物語った。ゲートで待たされている間に、サトノクラウンは3度も立ち上がる。ターフビジョンにムーアのてこずる姿が大映しにされ、場内はどよめきに包まれた。

 しかし、ゲートがあいてからは従順そのもの。後方から直線で馬群に突っ込むと、ゴール寸前、アヴニールマルシェを測ったように差し切った。「ゲートに入る前や出たあとはリラックスしていた。長く待っているのが嫌で、ただ(ゲートを)出たくてやっているのだろう」と鞍上は振り返る。「新馬を勝ってすぐに重賞勝ちはなかなかできない。将来が楽しみ」とたたえた。

 全姉のライトニングパールは芝6Fの英2歳G1勝ち馬だが、父マルジュは91年英ダービー(芝12F)の2着馬。「最後の1Fでよく伸びた。距離が延びるほどいいだろう」と来年のクラシックへの飛躍を思い描く。今週のジャパンCではジェンティルドンナとコンビを組む。「彼女がいい状態であれば勝てるでしょう」。弾みをつけた英国の名手は、力強く締めくくった。

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