【朝日杯FS】アクティブ逃走V狙う
「朝日杯FS・G1」(21日、阪神)
天性のゲートセンスに秀でたスピード。アクティブミノルが逃走Vを狙う。19日の朝は栗東CWを1周半。気合の入った走りで好調ぶりを伝えた。「相変わらずピューッと行く。前に馬がいると燃えちゃうみたい。きょうも前の馬を追い掛けていたからね」。“らしさ”を確認した北出師は笑顔をのぞかせた。
「デビュー前の追い切りで攻め駆けする古馬を子ども扱いにしたからね」。新馬戦では馬なりのままハナを奪い、5馬身差の圧勝。連闘で挑んだ函館2歳Sも好ダッシュから主導権を握って押し切った。続く京王杯2歳Sは意識的に2番手で控えて6着。「発馬で1馬身半は出ていた」と話すように、長所を生かす競馬なら結果は違っていたかもしれない。
今回はさらに距離が延長され、初めてのマイル戦。「2勝とも直線で物見をしていた。それだけ余裕があったということ。スピード一辺倒ではないと思う」。距離克服に手応えをつかむ指揮官は6枠12番に「もう少し内が良かったけどね。外でも仕方がない。ハナに行ってもらいたい」と逃げ宣言を放った。
武豊にとってはJRA・G1完全制覇のかかる一戦。「追い切りでもユタカちゃん(武豊)だとフワッと乗れていたからね。合うんだろう」。迷うことはない。スタートからゴールまで、先頭は譲らない。