【愛知杯】マドレ母娘制覇達成
「愛知杯・G3」(20日、中京)
母から娘へ-。思いはしっかりと受け継がれた。07年、母ディアデラノビアが輝いた愛知杯。時を経て、新たなスタンドが建ち、コースも改修された。だが、娘ディアデラマドレが繰り出した末脚は、紛れもなく母譲り。一歩先に抜け出した同じ角居厩舎のキャトルフィーユをゴール前でしっかりととらえ、母娘制覇を完結させた。
藤岡康は「直線、狭いところを割ってくれて、いい脚を使ってくれました。とてもいい内容で勝つことができました。精神的にも肉体的にも、すごくパワーアップしていると思います」とパートナーをたたえた。
4コーナー14番手から鮮やかな強襲劇を決めた。「厳しい競馬をしながら成長してくれていますし、能力の高い血統ですからね」。前走のエリザベス女王杯は3着に敗れたが、経験を力に変えつつあるのは確か。角居師がこう振り返るように、大舞台への扉は大きく開いている。次走については「オーナーと相談して」と明言を避けたが、目指すのは母が届かなかったG1タイトルだ。