【東京大賞典】タルマエ4馬身差で連覇
「東京大賞典・交流G1」(29日、大井)
1番人気のホッコータルマエが貫禄を示した。最後の直線で先頭を行く2番人気のコパノリッキーを競り落とすと、そのまま後続に4馬身差をつける完勝劇。同レース連覇を達成、チャンピオンズCに続くG1連勝となった。2着には粘ったコパノリッキー、3着には8番人気のサミットストーンが入った。
これぞ横綱相撲だ。ホッコータルマエはコパノリッキーがハナを主張すると先に行かせて控える。米国馬のソイフェットが来ても、向正面でロイヤルクレストが猛烈にまくっても、まったく慌てない。4角で外からコパノに接近。幸がゴーサインを出すとアッサリとかわし、4馬身差をつけてフィニッシュした。
幸は「前走を使ってさらに良化。逃げも考えましたがコパノが行ったので控えました。あの馬を負かせばという競馬でした。直線は抜け出すのが早過ぎたかと思ったくらい。本当にテン、中よし、しまいよしの馬です。平均的にレベルが高い」とパートナーをたたえた。
これでG1・7勝目。ヴァーミリアンが持つG1・9勝の日本記録まで、あと2勝に迫った。鞍上は「それを越える力がある馬だと思っています」との可能性を信じて疑わない。
来年の大目標はドバイWC。今年は最下位の16着に敗れたが、西浦師は「このままでは終われない。完成型ではなく成長過程だと思う。レースに対して前向きさが出て、走るのを楽しみにしている。きょうは最後まで一生懸命走った。まだまだ挑戦者であり続けたい」と再挑戦へ闘志を燃やした。
今後は川崎記念(1月28日・川崎)、フェブラリーS(2月22日・東京)からドバイ遠征の予定。今のタルマエには、可能性に満ちた未来が待っている。