【東海S】リッキー4馬身差完勝V
「東海S・G2」(25日、中京)
15年初戦を最高の形で発進した。武豊と初コンビを結成した1番人気のコパノリッキーが4馬身差で完勝。2番手追走から早めに先頭に立ち、後続を寄せ付けなかった。次戦はもちろん、連覇がかかるフェブラリーS(2月22日・東京)。16番人気で制した昨年とは立場を変え、最優秀ダート馬ホッコータルマエが待ち受ける舞台でG1・4勝目を狙う。
1番人気のチャンピオンズCでまさかの12着に敗れ、そのリベンジを誓ってから1カ月半。東京大賞典(2着)を挟み、再び桶狭間の舞台に立ったコパノリッキーが王者としての威厳を取り戻した。逃げるニホンピロアワーズを視界にとらえながら2番手を追走。満を持して4角で先頭に躍り出ると、そのまま後続の追撃を封じ込めた。最後は流す形での4馬身差。全く付け入る隙のない完勝で、負の記憶を断ち切った。
「人気に応えられてホッとしました。4角の手応えは良過ぎるほどで、自分のペースで先頭に。やはり強い。そう感じました」と初コンビを結成した武豊は大きくうなずく。リッキーの父は、自身の手綱でG1・4勝馬に導いたゴールドアリュール。「力強く、一定のリズムでバテずに走るところが似ていると感じます」と、かつてのダート王の駆けっぷりにイメージを重ねた。
Dr.コパこと小林祥晃オーナーは仕事のため不在だったが、村山師はいつも通り、勝負服と同じ黄色のネクタイを締めて送り出した。「このあとにつながる競馬ができましたし、きょうの状態を維持していければ」。次戦は昨年、16番人気でG1初Vを飾ったフェブラリーS。ブレークした東京マイルの舞台で、目下2連敗中のホッコータルマエを逆転して連覇を飾ってみせる。