【きさらぎ賞】アッシュ仮面、精彩欠く
「きさらぎ賞・G3」(2月8日、京都)
耳まですっぽり覆う黒いメンコを着けて、アッシュゴールドは29日、栗東坂路へ。序盤はダノンカモン(9歳オープン)を1馬身ほど追う形でスタートしたが、なかなか四肢の回転は上がらない。鞍上の叱咤(しった)もむなしく、ゴール前ではベテラン僚馬に突き放されて2馬身遅れでのフィニッシュとなった。タイムは4F54秒3-40秒3-13秒6。
“アッシュ仮面”の精彩を欠いた動きに、またがった池添は「見栄えが良くなかったですね」と苦笑い。「体が太かったし、重い馬場が得意じゃない。メンコのせいか、落ち着き過ぎてもいましたね。でもフットワーク自体は変わらず、柔らかかったですよ」と相棒にフォローを入れた。
動きを見届けた池江師は「普段、メンコを着けている分にはいいが、追い切りでは反応が鈍くなる。兄貴(オルフェーヴル)もメンコを着けたら動かなかったからね。取らないと」と、最終追いは耳ありメンコを外して臨むことを明かした。重賞初制覇、その先にあるクラシックの舞台に向けて、試行錯誤は続いていく。