【根岸S】小久保師JRA初V決める!

 「根岸S・G3」(2月1日、東京)

 南関東のトップトレーナー・小久保智調教師(43)=浦和=が今週、念願のJRA初勝利と、フェブラリーS(2月22日・東京)への出走権獲得を目指す。根岸Sにはサトノタイガーとジョーメテオ、また土曜東京10R・クロッカスSにはパーティメーカーで参戦。目下3年連続で南関東リーディングに君臨し、今年も既に先頭を走る若き闘将は「今年は中央の壁を越えたい」と、さらなる高みを見据えている。

 昨年、南関東で132勝(ほかに他地区で2勝)を挙げ、自身の持つ南関東年間最多勝記録を更新した小久保師。兵庫ジュニアグランプリではジャジャウマナラシで交流重賞も初めて勝つなど、05年の開業からちょうど10年で、押しも押されもせぬ地方競馬のトップトレーナーへと飛躍した。

 東京都中野区の出身で馬とは縁もゆかりもなかったが、18歳の時に自ら北海道の牧場へ電話をかけてそのままこの世界へ。12年には131勝を挙げ、故・川島正行調教師の年間最多勝記録(112勝)を更新した。「(川島師は)雲の上の存在。地方競馬の調教師なのに、常に世界へ-という発想が素晴らしかった」と振り返る。数字ではその“雲の上”を超えたが「まだまだです。もっといい方法があるんじゃないかと考えながら、少しでも近づけるように努力をしたい」と謙虚に語る。

 南関東の枠にとらわれず、JRAを含めて全国各地のレースに目を走らせて、精力的に動き回る日々を送っている。これまで中央には20回挑戦し、昨年のカペラSの2着(サトノタイガー)が最高成績。根岸Sにはそのサトノと、昨年は見せ場十分の6着だったジョーメテオを送り込む。

 「タイガーは高いレベルでいい状態をキープ。メテオも昨年よりいい状態で出走できそう。2頭とも勝って次はフェブラリーSへ、という気持ちです」と意欲的だ。趣味は「仕事」と言う。「常に馬のことを考えながら(最高の結果を残そうと)“妄想”していますよ。今年は中央の壁を越えたい」と笑顔でうなずいた。

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