【きさらぎ賞】ルージュバック牡馬挑戦

 「きさらぎ賞・G3」(2月8日、京都)

 関東期待の大物牝馬ルージュバックが、満を持して今季初戦を迎える。デビュー2連勝はいずれも素晴らしい瞬発力を披露。早くも“怪物”の声すら挙がっている。今回は、この時季の3歳牝馬としては異例とも言える関西の牡馬混合重賞への参戦。牝馬の枠にとどまらない、大きな飛躍の可能性を陣営が感じ取っているからこそのローテと言っていい。

 大きな期待の表れなのだろう。「まだ500万下を勝ったばかりだから」とルージュバックの大竹師は謙遜するが、その表情から笑みが絶えることはない。

 前走・百日草特別の勝ちっぷりには大物感があふれていた。後方から直線で外へ出し、残り1F手前でゴーサイン。ノーステッキのままレコードタイムで突き抜けた。2馬身半差の2着馬ベルーフが京成杯を制したのだからがぜん、注目度が増す。「戦わずしてどんどん評価が上がっていますね」と目尻を下げる指揮官は、「新馬戦は訳が分からないなかで(上がり3F32秒8でVと)“飛んで”きたけど、前走はスムーズに末脚を繰り出せていました」と、学習能力の高さも称賛する。

 今回はあえて関西への輸送競馬、さらにクラシック本番でも人気を集めそうな牡馬相手の一戦に挑む。「この時季に関西への輸送と右回りを経験させておきたかった」。桜花賞(4月12日・阪神)を見据えてのことかと思いきや、「それも選択肢のひとつ。距離を含めて競馬の内容次第で今後を判断したい」と説明する。あるいは牡馬クラシック挑戦もあるのか。いずれにしても限りない可能性を感じているからこその、果敢な西下と言える。

 新馬戦で新潟への輸送を経験。「輸送した方がカイ食いが旺盛になるし、右回りもケイコの動きから問題はないです」。昨年の年度代表馬ジェンティルドンナなど、近年は牡馬と互角以上の戦いを演じる牝馬が目立つ。東の大物候補も、まずはここで牡馬を蹴散らし、名牝と称される存在へ飛躍する足掛かりとしたい。

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