M・デムーロ、ルメールが騎手試験合格

 JRAは5日、2015年度の騎手免許第2次試験の合格者を発表した。ミルコ・デムーロ騎手(36)=イタリア、クリストフ・ルメール騎手(35)=フランス=の外国人騎手2人も見事に難関を突破、史上初となるJRA所属の外国人騎手が誕生した。

 現在、外国人騎手は年間最大3カ月の期間で短期免許を取得してレースに騎乗することが可能だが、JRAは14年度の騎手免許試験要項の新規騎手の項目に初めて「外国で騎手免許を受けている者を含む」と明記。昨年は初めてミルコ・デムーロ騎手が受験したものの、1次試験で不合格となっていた。

 今年はミルコ・デムーロ騎手と、クリストフ・ルメール騎手の2人が受験。昨年10月に行われた1次試験を突破し、今年1月末の2次試験に挑んだ。

 1次試験は筆記試験で行われ、英語による受験も可能(他に身体検査。騎乗技術試験、体力測定は免除)。2次試験は日本語による口頭試験が実施されるほか、身体検査、人物考査も行われる。筆記試験、口頭試験は100点満点で行われ、おおむね60点以上が合格の基準となっている。これで2人は通年での騎乗が可能になるが、出張などを除き、年間を通してJRAでの騎乗が義務づけられる。

 ミルコ・デムーロ騎手は1979年1月11日生まれの36歳で、イタリア国籍。94年に騎手デビューし、99年に初来日、03年にネオユニヴァースで外国人騎手として初めて日本ダービーを制覇、11年のドバイワールドCではヴィクトワールピサを日本馬初勝利に導き、東日本大震災直後の日本を勇気づけた。JRA重賞31勝(うちG1は10勝)。弟クリスチャンも騎手で短期免許を利用して日本で活躍している。

 クリストフ・ルメール騎手は1979年5月20日生まれの35歳でフランス国籍。99年に騎手デビューし、02年に初来日、ディープインパクトに初めて土をつけた05年の有馬記念(ハーツクライ)が日本でのG1初勝利。JRA重賞18勝(うちG1は5勝)を挙げている。

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