ステイゴールド急死 オルフェなど輩出

 突然の訃報だった。現役時代は個性派として多くのファンに愛され、種牡馬としてはオルフェーヴルやゴールドシップといった名馬を輩出してきたステイゴールド(牡、父サンデーサイレンス)が5日夕方、けい養先である北海道門別町のブリーダーズスタリオンステーションで急死した。21歳だった。死因は調査中。日本の競馬界にとっては大きな大きな損失となった。

 現役時代は430キロ前後と牡馬としては小柄な馬体に旺盛な闘争本能を宿し、01年香港ヴァーズ・香港G1など国内外の重賞を4勝。種牡馬としては6冠馬オルフェーヴル、5冠馬ゴールドシップを輩出するなど大成功を収めているステイゴールドが5日に急死した。まだ21歳。突然の訃報に、競馬界は大きなショックに包まれた。

 栗東・池江泰郎厩舎から96年12月にデビュー(3着)。2戦目は6秒差16着、3戦目は競走中止と扱いの難しさには定評があった半面、この激しい気性をレースで闘争心に転化できた際には、強敵相手でも好戦を重ねた。

 本格的に重賞戦線に参入した98年以降は国内G1で2着4回、3着2回と奮闘を続け、勝利にあと一歩及ばない善戦マンぶりがファンの共感を呼ぶことに。武豊と初コンビを組んだ00年目黒記念で、97年阿寒湖特別以来の4勝目&重賞初Vを飾った際は、G2ながらも東京競馬場がG1並みの拍手に包まれた。

 通算成績は50戦7勝で結局、国内G1は未勝利ながら、01年ドバイシーマクラシック・UAEG2と引退レースの香港ヴァーズをとても届きそうにない位置から鬼脚を発揮して制し、海外では2戦2勝。その底知れない才能が開花したのは02年に種牡馬に転身してからで、必ずしも繁殖牝馬のレベルは高いとは言えないなか、前述のオルフェーヴルとゴールドシップのほかにドリームジャーニー、ナカヤマフェスタ、フェノーメノなど産駒はG1で計19勝を挙げるなど活躍馬を多数輩出した。特に有馬記念4勝、宝塚記念5勝と近年はグランプリレースで二世が躍動している。

 北海道新冠町のビッグレッドファームと、ブリーダーズスタリオンステーションで2シーズン置きにけい養される“シャトル種牡馬”として、昨年は122頭と種付け。馬産地の期待はまだまだ大きく、今春も多くの種付けが予定されていた。

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