【フェブラリーS】バッハこん身仕上げ
「フェブラリーS・G1」(22日、東京)
根岸S2着のワイドバッハは18日、雨の影響が残るなか、栗東坂路で4F53秒5。馬場の悪い時間帯にハードに追われ、G1初制覇へ意欲を示した。
G1初Vへ向けてこん身の仕上げが施された。ワイドバッハは午前9時40分に栗東坂路へ登場。粉雪がちらつき通常よりも重い馬場のなか、鞍上の叱咤(しった)激励に応えてウッドチップを力強く蹴り上げる。最後まで脚色は衰えることなく、4F53秒5-39秒7-13秒2を記録した。
浅井助手は「もともとケイコはそれほど目立つ馬ではないが、きょうは最後まで集中して走り、これまで以上にいい動きだった。いい追い切りができた」と充実ぶりに目を細める。「中2週だが、G1を勝つためにしっかりとやった」とうなずいた庄野師も、「毛ヅヤ、馬体の張りともに申し分ない」と現状で望み得る最高の出来をイメージする。
今回と同じ舞台で行われた3走前の武蔵野Sで重賞を初V。その一戦を含めて、近4走はメンバー最速の上がり3Fをマークしている。トレーナーは「競馬に関しては、後方から運んで直線勝負。これしかできない馬だから」と前置きしつつも、東京コースは持ってこいの舞台だけに当然、力の入る一戦だ。
「今なら追走が楽になる分、千四よりも千六の方がいい」と前走(根岸S2着)からの1F延長を歓迎。「みんなまとめて差し切ってやる、という気持ちで挑みたい」とゴール前一気の強襲を思い描いた。