【ファルコンS】アザガル松田、涙のV
「ファルコンS・G3」(21日、中京)
激しい叩き合いを制した。松田のこん身のプレーが14番人気のタガノアザガルを重賞初Vへと導き、自身のJRA重賞初制覇へとつなげた。
道中は好位を追走。「コースロスなく、馬場のいいところを通れました。本当に最後まで馬が辛抱してくれましたよ」。2着馬アクティブミノルには過去に2度騎乗していた松田。ライバルの特性と脚力を知っているからこその絶妙な騎乗だった。
騎手人生19年目。マカオでの重賞勝ちはあったが、JRA重賞ではあと一歩のところで涙をのんできた。それでもあきらめることなく、チャレンジを続けた。「やっと勝てました」。97年のデビュー以来、112戦目での初タイトルにこぼれる涙を抑えきれなかった。
アザガルにとっても今後の展望が開かれた大きな1勝。同時に千田師にとってもうれしい初重賞Vとなった。中山競馬場で勝利の報を受けた千田師は「うまく乗ってくれましたね。次走は未定ですが、どこでも使えるように準備したい」と気持ちを引き締めた。