【フラワーC】アルビアーノ無傷3連勝
「フラワーC・G3」(21日、中山)
牝馬クラシック戦線にまた新星が現れた。1番人気のアルビアーノが鮮やかに逃げ切りV。ルージュバック、キャットコイン、クイーンズリングに続く“無敗の3勝馬”が中山の舞台から誕生した。
好スタートからハナを奪い、後続を寄せつけずに1馬身半差の快勝。「自分のリズムを崩さず走らせることだけを考えた。距離を気にしていたが、大丈夫でしたね」と柴山は初の9F戦をこなした内容をたたえる。「僕も久々の重賞勝ち。ありがたい」と09年札幌記念(ヤマニンキングリー)以来のタイトルに白い歯をのぞかせた。
3歳牝馬離れした精神力が売りだ。「普段から落ち着きがあるけど…。レース前は“すごいな”と。器がでかいから余裕がある」と木村師は舌を巻く。開業5年目の今年は早くもJRA11勝。初重賞も手にした新鋭トレーナーは「世界一、失敗している調教師。フワフワしている場合じゃない」と戒めつつも、笑みが絶えなかった。
「今後は馬の様子を見て」とこの日、12キロ減だった馬体を含めて、まずは状態を見極める方針。桜花賞(4月12日・阪神)の参戦へGOサインが出るようなら、“無敗カルテット”の対決が仁川で実現する。