【スプリングS】サブちゃん大興奮!
「スプリングS・G2」(22日、中山)
ディープインパクト産駒の人気馬2頭の追撃を封じ込み、皐月賞(4月19日・中山)へ力強く名乗りを上げた。演歌界の大御所・北島三郎の所有馬で、5番人気のキタサンブラックが4角先頭からそのまま押し切り快勝。無傷の3連勝を決めた。2着リアルスティール、3着ダノンプラチナまでが優先出走権を獲得した。
キタサンブラックの北島三郎オーナーは、ウイナーズサークルでファンから「サブちゃん、もう一丁!!」と声を掛けられると満面の笑み。「(皐月賞を勝ったら中山で)歌いますよ」と宣言した。
「人様の前では上がらないけど、こういう時は駄目だね。緊張しちゃった」とさすがの演歌界の大御所も興奮気味。それもそうだろう。次戦の皐月賞で10度目のG1挑戦となるブラックは、自ら北海道まで足を運んで購入した一頭。その理由を「スターの顔をしていたし、脚も長めで太い感じがしなかった。ただ、こんなに走ってくれるとは」。それが無傷のデビューV3だ。
「きょうは優秀な馬ばかりのなかで勝たせてもらった。本番まで歌の練習をしなきゃね」。1973年に馬主登録し、出走実頭数158頭。重賞勝ちは01年ニュージーランドT(キタンサンチャンネル)、同年ファンタジーS(キタサンヒボタン)に続いて3勝目。悲願のG1初Vへ、期待は膨らむ。