【桜花賞】ローデッド抽選突破で大一番

 「桜花賞・G1」(12日、阪神)

 ローデッドが9日、3分の2の抽選をクリアして大一番にチャレンジする。手綱を取る川島は半姉オースミハルカとのコンビで重賞3勝をマーク。ゆかりの血統で臨む大舞台で一発を狙う。

 この一族のことはほかの誰より分かっている。そんな自信を持って川島は桜の舞台に向かう。3分の2の抽選を突破したローデッド。03年クイーンSなど重賞を4勝したオースミハルカの半妹だ。

 このきょうだいは98年産トーアコマンダーから12年産ローデッドまで11頭いるが、うち6頭、計40戦に川島が乗り〈55525〉。オースミハルカの子も6世代登録されたが、09年産オースミイチバンとはダート重賞を2勝。3月末にはオースミラナキラを勝ち上がらせて派手なガッツポーズを披露した。

 強さの裏返しに、時に操る人にあらがう荒々しさを内包する一族。川島は「この馬も難しいよ。ゲートは余り良くないし、後手を踏んで内に包まれたくはないね」とレースをイメージする。もちろん「この一族のことを最もよく知っているのは僕だから」と、操る自信があるからこそのレースプランだ。

 その点、引いた6枠12番は好材料だろう。「きれいな跳びで長く脚を使うタイプだから、少しずつ動かしていける」。今の阪神の荒れた馬場も計算に入れている。

 もちろん、付きっきりで調教に乗っているから状態にも自信がある。「前走の後、少し疲れが出たけれど、体は戻ってきている。この馬の力は出せる仕上がりですよ」。

 1勝馬だけに、実績面ではほかに劣っても、人馬の“絆”はどの陣営にも負けない。

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