【桜花賞】コンテッサ自慢の切れ味発揮
「桜花賞・G1」(12日、阪神)
チューリップ賞6着のコンテッサトゥーレが10日、逆転に向けて静かに牙を研いだ。10日の朝はゲートの確認からスタート。その後、じっくりと角馬場で体をほぐし、栗東坂路へと向かった。雨のなか、キビキビとした脚さばきを披露。乗り手の指示に従って落ち着いた様子で駆け上がり、4F74秒8-36秒9-18秒3を計時した。
安田師は「変わりなく順調ですね」と力強く言い切る。9日に発表された事前発表馬体重は452キロ。「競馬ではもう少し減るかもしれないけど、450キロは欲しいと思っていた。目方に関してはクリアしてくれた」と納得の表情を見せる。
前走は重馬場で自慢の切れ味鋭い末脚が不発に終わった。「(北村友)ジョッキーも馬場だと言っていました。ある程度はこなせるんでしょうが、やはり良馬場がいいですね」と、天候と馬場の回復を願う。
今回は新馬戦以来、3戦ぶりにルメールが手綱を取る。先週は、JRAの通年騎手免許取得後、初の重賞となった大阪杯をラキシスで制覇。波に乗る35歳は、今回が日本のクラシックは初騎乗となる。指揮官は「どんな競馬であれ、クリストフ(・ルメール)の思う通りに乗ってもらいます」と全幅の信頼を置く。
異父兄に08年皐月賞馬キャプテントゥーレを持つディープインパクト産駒。エンジンがかかった仏の名手に導かれ、超良血馬がクラシック1冠目をつかむ。