【天皇賞】デウス動きにブレなし!

 「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)

 アドマイヤデウスは29日、栗東坂路を一番に飛び出して行った。まだ踏み荒らされていない真っさらなチップに蹄跡を残していく。その動きにブレはない。頂上を見据え、馬場の中央を迷わず駆け上がった。15秒1-14秒1-13秒3-12秒4(4F全体は54秒9)。高ぶることなく、想定通りの加速ラップを刻んで臨戦態勢を整えた。

 動きを見届けた橋田師は「1週前に強いところ(4F51秒1)をやっていますからね。今週は、馬場のいい早い時間帯にしまいだけ伸ばす内容で。反応は良かったと思います」と予定通りの調整に満足そうにうなずいた。

 昨年のダービー(7着)以来だった1月の日経新春杯を快勝。続く日経賞も制して、一気に本格化を示した。主戦の岩田は「集中できているし、緩さがなくなって走りがしっかりしてきました。前走はまだ余力も感じられて、60~70%ぐらいの走りだったと思う」と話す。まだ力の全てを出し切っていない状況で、ウインバリアシオン以下を完封。さらなる伸びしろは大きい。

 今回は3200メートルという未知の領域に挑むが「掛かることがなく切れ味も十分。位置を取ることに対して柔軟だから、中団よりも前で折り合って競馬ができるはず。そう思っています」と指揮官は前を向く。4歳での戴冠は過去10年で5頭。それに続けと、若きステイヤーがいよいよ天下獲りに挑む。

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