「ＮＨＫマイルＣ・Ｇ１」（１０日、東京）

　態勢は万全だ。クラリティスカイは８日、栗東坂路で調整。ゆったりとしたペースだったが、乗り手の指示に従って落ち着いて登坂した。４Ｆ６４秒５－４７秒９－１５秒５。毛ヅヤや馬体の張りは申し分ない。友道師は「変わりなく来ているね。普段も、そんなに気持ちを出すタイプではないから」。本番が近づいても、ドッシリと構える愛馬に感触は上々だ。

　事前発表馬体重は前走比６キロ増の４８８キロ。「それくらいかなと思っていた。追い切り後に量ったものだし、今はもう少し増えていると思う」と、全く不安はない。前走の皐月賞は逃げて５着に粘った。「（勝った）いちょうＳでは好位で競馬をしていたし、競馬はジョッキーに任せますよ」と、横山典の手綱さばきに期待する。

　枠は４枠７番に決定した。「どこでもいいと思っていたけど、極端な枠にならなくて良かった」と胸をなで下ろす。距離短縮も「マイルで結果が出ている馬だし」と歓迎。鞍上は、ゴールドシップで先週の天皇賞・春を制し、勢いに乗る。２週連続のＧ１制覇を狙う関東の名手を背に、３歳マイル王の座をつかみ取る。