【POG】タニノアーバンシーまず1勝
「新馬戦」(8月2日、新潟)
期待の良血馬が始動する。母はダービー、ジャパンCなど、G1・7勝を挙げたウオッカ。名牝の子タニノアーバンシー(牝、父シーザスターズ、栗東・角居)が8月2日の新潟5R(芝1600メートル)で岩田を背にデビュー戦を迎える。
栗東坂路と同CWで十分に乗り込んできた。ここ2週はCWで3頭併せ。26日には2頭を追走して馬なりで併入を果たした。「瞬発力よりも長くいい脚を使うタイプ。気性も素直で癖がないし、身のこなしがいい」と辻野助手は評価する。ただ、前向きさを欠くだけに「しまいの時計もそれなりに出ているので、あとは気持ちが乗ってくれたら」とスイッチが入ることを願った。
第1子ボラーレは疝痛で急死。第2子ケースバイケースは現在6戦して未勝利。まだウオッカの子に勝ち鞍はない。きょうだいと同じ凱旋門賞馬シーザスターズを父に持つ第3子には“まず1勝”の期待がかかる。大型馬が出やすい血筋だが「メリハリのある競走馬らしい体になった。490キロは切ると思う」と品のある馬体に目を細める。注目を一身に浴び、いよいよベールを脱ぐ。