【秋華賞】ビクトリー“冠度”良好
「秋華賞・G1」(18日、京都)
もう強い負荷は必要なかった。トーセンビクトリーは15日、武豊を背に栗東CWで単走。序盤から軽快な脚さばきでリズムに乗ると、直線では外ラチ沿いで気持ち良さそうに脚を伸ばした。最後まで馬なりで、楽々と5F66秒8-38秒9-12秒6をマークした。
鞍上は「絶好の動き。単走で上がりだけだったけど、いい感じだね。使ってきているが、体調に変動はない」と力を込める。辻野助手も「先週、ラキシスと併せて気が入り、体もできていますからね。前走後も疲れを見せずに状態落ちはない」と力強く言い切った。
昨秋に右後脚を骨折し、戦線離脱。今春のクラシックは断念したが、夏場に条件戦を連勝。前走のローズSで3着に入り、秋華賞の優先出走権を獲得した。主戦は「最後の1冠によく間に合ってくれた。良血馬ですし、頑張りたいですね」と力を込める。母は01年エリザベス女王杯を制したトゥザヴィクトリー。99年秋華賞では13着に敗れた母の無念を晴らし、親子G1制覇を成し遂げる。