【菊花賞】北島三郎、愛馬Vなら熱唱だ
「菊花賞・G1」(25日、京都)
秋の淀で今度こそ“ブラックまつり”実現だ-。東のトライアル・セントライト記念を勝ち上がったキタサンブラックが、牡馬クラシック3冠最終章で春の無念を晴らす。オーナーは、大御所歌手の北島三郎(79、馬主名義は大野商事)。皐月賞(3着)、ダービー(17着)と春の2冠ではかなわなかった、レース後のお立ち台での“まつり熱唱計画”実現に気合が入っている。
菊花賞当日、もちろんサブちゃんこと、北島三郎オーナーは京都競馬場に駆けつける。そして「勝ったら歌うよ!」と、春のクラシック2戦でかなわなかったG1勝利の“凱歌”をあげることを宣言している。
歌う楽曲は、何度も紅白歌合戦の大トリで披露した代表曲『まつり』。「フルで歌うのは無理だろうけど、サビの部分だけでもやるよ。“これがブラックまつりだ~よ~”ってな」とその時を楽しみにする。ただ当日は、どんなケースの歌唱にも対応できるように、自身専属の音響担当者が『まつり』のカラオケ音源を持って競馬場に同行。万全の体制を敷く構えだ。
そんな準備を整えているのも勝利への手応えを感じているからこそ。前走のセントライト記念の前から「春より成長している。秋の方が楽しみなんだ」と話していたが、その東のトライアルで会心の勝利を決め、期待は大きな確信となった。
ハイペースにのみ込まれたダービーで14着に大敗。母の父が短距離馬サクラバクシンオーという血統背景からも、距離が不安視されているが「デビューから1800、2000メートルを走って勝ったときも息が上がっていない。(2200メートルの)セントライト記念を勝った後もね。この馬は心臓が強いんだ」と力説する。
「調教師さんが、3000メートルに向けた調教をすると言ってくれたし、本番も楽しみだ」とサブちゃん。今年のクラシック最後の大一番。“大トリ”を飾るのは、やっぱりこの人がふさわしい。