【菊花賞】ブラック「言うことなし」
「菊花賞・G1」(25日、京都)
さらなる良化を告げた。セントライト記念の覇者キタサンブラックは21日、栗東CWでキタサンミサイル(2歳未勝利)と併せ馬。僚馬を5馬身追走し、馬なりの手応えで6F85秒2-38秒1-12秒1をマーク。ラスト1Fで馬体が重なると、首差リードを保ったままゴール板を通過した。
騎乗した黒岩(レースは北村宏)が「一度使ってハミの取り方が良くなった。前回が7点なら、今回は9点以上」と動きを絶賛すれば、見守った清水久師も「言うことなしですね」と納得の表情。菊獲りへ、やれることは全てやりきった。
北村宏は1週前追い切りに騎乗し「よく動けていた」と出来の良さを確認済み。理論派らしく「折り合いだけではなく、当日輸送が初めて。京都のアップダウンなども克服しなければいけない」と気を引き締め、愛馬とのVシーンを描いた。
オーナーは大御所歌手の北島三郎(馬主名義は大野商事)。悲願のG1制覇がかなえば“凱歌”をあげることを宣言している。「騒がれていますが、僕もぜひ歌ってほしいです」とトレーナー。最後の1冠で“大トリ”を飾るか。