【富士S】プラチナ輝き戻った復活V
「富士S・G3」(24日、東京)
2歳王者は再び陽の当たる場所へ舞い戻った。ダノンプラチナが過去2戦2勝の舞台で復活V。メンバー最速となる上がり3F32秒8の鋭脚で前の馬を差し切った。
道中は後方を進み、直線で1番人気サトノアラジンを目掛けて猛追。最後まで集中力を保ち、真っ先にゴールに飛び込んだ。現役では武豊(29年連続)に次ぐ24年連続重賞制覇となった蛯名は「朝日杯FSもそうだったし、リズムを崩さないように乗った。今までで一番、落ち着いていい状態。これだけの脚を使えたから次が楽しみ」と成長ぶりに目を細めた。
皐月賞で11着に敗れ休養入り。京成杯AHで復帰の予定が、体がしぼんだためズレ込んだ。結果が欲しい一戦できっちり答えを出したことで展望は大きく開けた。
国枝師は「落ち着きが出て力をためられるようになり、切れが増した。(蛯名)正義も言っていたが、乗りやすくなった。選択肢の一つで香港マイル(12月13日・シャティン)にも登録した」と言うが、マイルCS(11月22日・京都)に向かう公算が大きい。今年の重賞初Vを決めた蛯名&国枝師の名コンビは気を良くし、菊花賞(タンタアレグリア)でG1獲りに挑む。