【京王杯2歳S】ライトニング楽々V
「京王杯2歳S・G2」(7日、東京)
新馬-重賞連勝で、ボールライトニングがエリートコースに乗った。大外18番枠からスッと好位に取りつき、直線はいつでも抜け出せる手応え。鞍上が満を持してゴーサインを送ると、楽々と1馬身1/4差で抜け出した。
当初、騎乗予定だった福永が10月31日に落馬負傷。「追い切りに乗る」条件で、蛯名に出番が回ってくるという経緯があった。「この馬にとっては初の長い直線。早めに先頭には立ちたくなかった。外から来られて自然にハナに立ったが、何とか我慢してくれた」。センスの良さを実感し「2000メートルくらいまでは大丈夫そう。賞金を加算できたのは大きいね」とうなずいた。
このVでダイワメジャー産駒の2歳馬はJRAで25頭が勝ち上がり(計30勝)、2歳リーディング首位を快走。珍しい栃木県産から7年ぶりに重賞勝ち馬を輩出(通算8勝目)した父は今、種牡馬として脂が乗り切っている。
宮本師は「大外枠も関係なかったね。僕の重賞初制覇が(08年)小倉2歳Sのデグラーティア。ボールライトニングの(異父)姉で、あの時も大外枠だった」と不思議な因縁を感じつつ、強さをアピールして満足そうに笑みを浮かべた。次の目標はもちろん、朝日杯FS(12月20日・阪神)でのG1獲りだ。