「マイルＣＳ・Ｇ１」（２２日、京都）

　１３年皐月賞馬ロゴタイプが２年７カ月ぶりのＶを目指す。久しく勝利から遠ざかっているが、今年、芝の重賞成績は２、２、５、４、３着と安定している。田中剛師は「今年に入ってから馬をいじめてもいいかなという状態になった」とうなずく。

　朝日杯ＦＳ、皐月賞とＧ１を２勝しているが、当時は体質が弱く、思い通りの調教ができなかった。「あのころは背腰の疲れがなかなか抜けなかった」と指揮官は振り返る。しっかりと調教で攻められるようになったことでレースぶりが安定。５歳秋を迎えて馬が完成されてきた。

　枠は８枠１７番に決定。外枠に戸惑いを見せながらも「バックストレッチが長い舞台だからね。中で邪魔をされるよりはいいかな」と納得する。３連休初日の渋滞を考慮して、２０日の午前４時に美浦を出発。「前日は競馬場でスクーリングをする」と最終調整まで抜かりはない。

　昨年は７着に敗れているが、今年は出来が違う。心身ともに充実期を迎えたＧ１馬が、淀のマイル戦で完全復活を狙う。