【JC】イトウ果敢な逃げで1等賞だ
「ジャパンC・G1」(29日、東京)
前走のバイエルン大賞Vを含め、果敢な逃げを打ってきた。初代内閣総理大臣の伊藤博文から名付けられたというイトウは、展開の鍵を握る一頭だ。
27日朝の東京競馬場には主戦のミナリクが登場。「前から行くのが好きな馬」と逃げをにおわせつつ、勝機についても口を開く。昨年はアイヴァンホウに騎乗して6着。「あの馬はイトウよりも上。でもエピファネイア、ジェンティルドンナとか相手のレベルが高かったね。今年の日本馬は少し落ちる気もする」と研究の成果をのぞかせた。
5~10番の枠を希望していたカルヴァロ師。「7枠14番は理想とは違うかな。レースを引っ張る形が合う。でも2、3番手につけることもできる」と断言こそ避けたが、前日には「カレンミロティックは逃げるのかい?」と喫煙所で記者に逆取材。本心ではやはりハナを望んでいるのかもしれない。
この日はダートで1F13秒台のラップを交えながら、強めのキャンターで3F43秒5をマーク。連日、同じようなメニューで体をつくり上げてきた。「とてもいい状態。5着ならうれしいよ。きのうは神戸ビーフがうまかったね」。慎重な言葉とは裏腹に、最後は満面の笑みでスタンドを後にした。