【朝日杯FS】ライズ父の素質受け継ぐ
「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)
11年アルフレード、12年ロゴタイプ、13年アジアエクスプレス、14年ダノンプラチナと4年連続で頂点に立っている関東馬。今年の注目は上原師が管理する2頭だ。ショウナンライズの父は、先週の阪神JFをメジャーエンブレムが制するなど、2歳種牡馬リーディングでトップを走るダイワメジャー。師が育てた名馬であり、父から素質の高さを受け継いだ孝行息子でG1制覇を狙う。京王杯2歳S2着のアドマイヤモラールも、さらに気配が上向きだ。
ダイワメジャー産駒の勢いが止まらない。先週の阪神JFはメジャーエンブレムがV。2歳種牡馬リーディングでは10年から5年連続で頂点に立った2位ディープインパクトを抑えてトップを快走している。13日の終了時点で勝利数は4勝、獲得賞金で1億4353万9000円と大きな差をつけており、さらにディープ産駒は朝日杯FSに出走はなし。首位は確定的な状況だ。
同産駒は3頭がスタンバイしているが、注目は、現役時代にダイワメジャーを管理した上原師が送り出すショウナンライズだろう。未勝利-くるみ賞を連勝中で、前走は先行策から2着に2馬身差をつけて快勝した。
中間は厩舎で調整。1週前は鞍上の池添が美浦へ駆けつけ、追い切りに騎乗した。「1週前に騎手が乗ってビシッとやったが、その後も馬はしっかりとしている。いい状態で臨める」とトレーナーは出来の良さを強調する。
「メジャーの子どもはしまいにシュッと伸びるというより、最後まで長くいい脚を使ってくれる」と産駒の特徴を説明した上で、「この馬もそのタイプ」と目を細める。先週のメジャーエンブレムも同タイプ。途中からハナに立ち、最後まで後続を寄せ付けずにそのまま押し切った。舞台は同じ阪神芝1600メートル戦だけに、再び産駒が栄冠を勝ち取る可能性は十分だ。