【有馬記念】アルバート“V走デモ”

 「有馬記念・G1」(27日、中山)

 5連勝で一気に頂点を目指す。出走馬の“大トリ”を務める形で、アルバートが24日、美浦Wで最終追い切りを消化。中間に皮膚病を発症したことを全く感じさせず、格下馬を馬なりのまま圧倒と好調ぶりを印象付けた。今年はJRAで54勝を挙げて全国リーディングの首位を独走する堀厩舎は、G1も国内外で6勝。競馬の一年を締めくくる大一番でも、目下の充実ぶりと“チーム力”を見せつける。

 現在54勝で堂々と全国リーディングトップに立つ堀厩舎が有馬記念に4連勝中の上がり馬アルバートを送り出す。「18日に出走を決めたが、メンバー的に付け入る隙はあると思っている。それが出走を決めるひとつの要素となった」と敏腕トレーナーはキッパリ言い切った。

 最終追い切りは美浦W。僚馬エルマンボ(5歳1600万下)の内を追走し、ゴールでは1馬身先着してみせた。刻んだタイムは4F53秒9-38秒9-12秒8と文句なし。目下の充実ぶりをアピールするように終始、迫力あふれる動きを披露した。

 堀師は「しまいまでしっかり伸びていた。この中間に皮膚病が出たが、回復し、20日には追い切りができた。夏の函館戦の前に半年ほど休養して、弱かったトモが良くなったことが大きい。ハミ受けも良くなった」と愛馬の成長ぶりに目を細める。

 前走のステイヤーズSでは中団追走から直線鋭い末脚を繰り出して重賞初制覇。2着馬を5馬身突き放す圧勝劇を演じた。「前走では次につながる競馬ができた」と指揮官は手応えを口にする。手綱を取るアッゼニも「レースのたびに成長している。今回もとても楽しみだ」と大きな期待を寄せる。勢いに乗るアドマイヤドン産駒が5連勝でグランプリ制覇を狙う。

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