【クイーンC】エンブレムVへ自信満々
「デイリー杯クイーンC・G3」(13日、東京)
たぐいまれなスピードとパワーに磨きをかけ、ライバルを迎え撃つ。最優秀2歳牝馬メジャーエンブレムが始動する。「もともと持っているものが一枚も二枚も違っていた」。田村師がそう証言する才女は、昨年6月のデビューから、同世代の牝馬戦線をリードしてきた。前走の阪神JFは他馬を圧倒する走りで2馬身差の完勝。トレーナーに初のG1タイトルをもたらした。
レース後は福島県のノーザンファーム天栄で疲れを癒やし、1月23日に帰厩。順調に乗り込まれており、1週前も僚馬2頭に楽々と先着を決める豪快リハを披露した。「体幹がしっかりとして、精神的にも大人になっている」と目を細める。圧倒的な1番人気が予想される一戦へ「ここで負けたら(ファンの)皆さんに怒られてしまう」と必勝を誓った。
ここを使ったあとは放牧を挟んで、仁川の大一番へ直行する予定だ。「休み明けになるけど、自信がある。メーンターゲットの桜花賞が楽しみだね」と、鞍上のルメールは既に春本番を見据えている。勝ち方が問われる今季の始動戦へ、陣営の自信度はかなりのものだ。