騎手名「菜七子」にしたい 根本師熱望
JRA史上、16年ぶり7人目の女性ジョッキーとして3月からターフに登場する藤田菜七子騎手(18)=美浦・根本=の“ひな祭りデビュー”が21日、ほぼ確定した。
3月3日に川崎競馬場で行われる指定交流競走・マーチスター賞(ダート1600メートル)のJRA所属馬の抽選がこの日行われ、自厩舎所属のレガリアシチー(牡6歳)が20分の7の抽選をクリア。「胃が痛くなったけどホッとしたよ」と根本師は笑みを浮かべた。体調さえ問題なければ、26日締め切りの最終登録を同騎手で行う。通常の新人は3月最初の中央競馬で実戦デビュー(今年は5日)するが、同期生よりも一足早い初陣へ。当日の川崎は大いに盛り上がりそうだ。
またトレーナーは、新聞などの馬柱での表記を“藤田”ではなく“菜七子”で統一してもらえるよう、JRAに働きかけていることも明らかにした。競馬ファンの間で“藤田”は、昨年9月に電撃引退した藤田伸二元騎手のイメージが強く、「藤田君が辞めた時に、JRAにお願いした。せっかくの女性騎手だからね。そうなってもらえればありがたい」と希望を口にした。
JRAには馬柱表記が名字限定という明確な規定はなく、メディア各社の判断に委ねているのが現状。トレーナーの提案が今後、大きな動きとなってくるのか、注目が集まる。