真衣、菜七子のV阻止「怒られました」
現役女性騎手最多の587勝を誇る先輩から洗礼を浴びた。JRA史上16年ぶり7人目の女性ジョッキーとなった藤田菜七子騎手(18)=美浦・根本=が15日、高知競馬に参戦。6鞍に騎乗したが、初勝利を挙げることはできなかった。初めて1番人気馬に騎乗した3R・オッズパーク特別(3着)では、別府真衣騎手(28)=高知・別府真=が貫禄のV。先輩の意地を見せつけられた。注目の女性騎手対決は2勝2敗のタイとなったが、3Rでは先輩・別府真衣が貫禄を見せつけた。「4コーナーまで(菜七子に)逃げられていたら勝つんじゃないかと。メトロノースは普段乗っている馬だけに、癖を知っているので」。1番人気騎乗馬で3着に終わった菜七子を抑えの快勝を満足そうに振り返る。
ただ、注目ルーキーの初Vを阻止する格好になり、「勝ってスミマセン。申し訳ないです。みんなに怒られました」とちょっぴりすまなさそうに話した。
勝負の厳しさを教えた女性騎手の第一人者は「報道陣が多く、本人は相当なプレッシャーがあるし大変だと思う」と後輩を気遣い、「初々しくてかわいいし、頑張ってもらいたいです」とエールを送った。