メジロライアン死す 29歳・老衰
91年の宝塚記念を制したメジロライアン(牡)が17日朝、けい養先のレイクヴィラファーム(北海道洞爺湖町)で老衰のため死亡した。29歳だった。
89年に美浦・奥平真治厩舎からデビュー。当時デビュー5年目だった横山典を背に3連勝で翌年の弥生賞を制してクラシック候補となったが、皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞3着と無冠に。年末の有馬記念では競馬史に残る有終Vを飾ったオグリキャップの2着に奮闘するも、G1には手が届かなかった。
翌91年の宝塚記念で同世代のメジロマックイーンを押さえて念願のG1初勝利。その後は脚部不安に悩まされ、92年の日経賞制覇後に屈腱炎を再発し、通算19戦7勝(うちG11勝を含む、重賞4勝)で現役を引退した。
種牡馬としてG15勝馬メジロドーベル、98年の天皇賞・春を制したメジロブライトなどを輩出。07年に種牡馬を引退後は、メジロ牧場の流れをくむレイクヴィラファームで繁養されていた。同牧場の岩崎義久氏は「現役時代から多くのファンに応援していただいた。こちらに移動してからも、多くのファンが毎年会いに来てくださいました。残念でなりません」とコメントした。