【スプリングS】菜七子重賞初騎乗
「スプリングS・G2」(20日、中山)
急転直下、JRA史上16年ぶり7人目の女性ジョッキーとなった藤田菜七子がサプライズでの記録更新だ。当初はフラワーCのシャララ(牝3歳、美浦・田村)で重賞デビューを目指していたが、17日の1勝馬同士の抽選(26分の14)をクリアできず、除外に。「少し残念です。次にこういった機会があれば頑張ります」と話していたものの、その直後にスプリングSに出走するモウカッテル(牡3歳、栗東・森)への騎乗が電撃決定。「ビックリです。さっき知りました」と驚きの声を挙げた。
突然のオファーに「もちろん、うれしいです。オーナーや調教師、厩舎関係者の方に感謝していますし、それに応えられるように頑張りたい」と決意を固めた。森厩舎の日高助手は「可能性を感じるジョッキーですからね。後ろから行く馬なので、じっくり乗ってもらえれば」と話題の新人に期待を寄せる。
5日のJRAデビューから16日目での重賞初騎乗は、細江純子の142日目(96年北九州記念レゾンデートル9着)を大幅に更新する記録。全国各地でフィーバーを起こすアイドル騎手は、3日間開催で合計12頭に騎乗する。今週こそ初勝利をつかみ、満面のナナコスマイルを全国のファンに届けたい。