G2大阪杯、来春にもG1格上げか
春のG1戦線に新たな顔が誕生する。古くはサクラユタカオー、トウカイテイオー、エアグルーヴ、近年ではダイワスカーレット、オルフェーヴルなど、多くの名馬が勝ち馬に名を連ねる大阪杯(阪神、芝2000メートル)。今年で60回を数える伝統のG2戦を、来春にもG1へ格上げし、古馬中距離路線の充実を図ることをJRAが検討していることが17日、分かった。新たなG1が誕生すれば平地では23個目となる。
古馬、特に牡馬にとっては国内の春のビッグレースは1600メートルの安田記念、3200メートルの天皇賞しかなく、芝中距離の大舞台を狙う馬にとって、上半期の適鞍が6月末の宝塚記念のみという状況が続いている。
そのため近年では、適距離を求めて香港など海外へ遠征する馬が増加。国内の春番組の強化を図る意味も含めて、新たなG1を誕生させ、現状を打破するのが狙いだ。現在、大阪杯は本格的な春G1のスタートとなる桜花賞の1週前に実施しているが、G1昇格後の開催時期などは協議を重ね、今後決定される運びとなっている。