菜七子、重賞初挑戦も初勝利はお預け
普段とは違う雰囲気でも平常心で騎乗した。中央デビューからわずか16日で重賞参戦がかなった藤田菜七子。8番人気モウカッテルとリズム良く中団から運んだが、最後は失速し9着に敗れた。
「同じレースでも重賞は違いますね。でも、変わらず乗れました。(勝負どころで)勝ち馬と一緒に上がって行ければ…」と唇をかんだが、森師は高評価だ。ゲートが速くない愛馬を中団へ誘導した騎乗ぶりに「スタートがうまい。ハンデ戦なら勝つチャンスが来ますよ。今後も積極的に乗せたい」と話した。
この日の菜七子は4鞍に騎乗し、9着(2回)が最高。増沢(旧姓牧原)由貴子が持つ女性騎手史上最速のJRA初勝利(16日目)を更新することはできなかった。きょう21日は中山で6鞍に騎乗。24日の浦和競馬は上限となる8鞍騎乗の可能性があり、29日には川崎競馬参戦を予定している。重賞騎乗の経験を糧に、待望の白星を目指していく。