１２日に藤田菜七子が参戦する金沢競馬の番組が９日に発表され、遠征馬を含む７鞍の騎乗が決まった。１２日には第１Ｒの「ようこそ藤田菜七子騎手杯」など、個人や企業が競走名を買う冠協賛レースで自らの名前が入った３競走が行われる。

　土曜は自身最多の９鞍に騎乗。昨年５月１７日に豪州のリサ・オールプレスが新潟で記録した、ＪＲＡにおける女性騎手の１日最多騎乗数タイとなった。７鞍を予定する日曜の福島で無事全て騎乗すると、オールプレスが残した女性騎手による１節の最多騎乗数記録１６にも並ぶ。

　騎乗が続いた１日を振り返り、「レース間が忙しかったけど、周りからたくさんサポートしていただいて、スムーズに乗れました。レースに集中することができました」と、周囲への感謝を口にした。成績は７Ｒの４着が最高。３Ｒではナナパンチに返し馬で振り落とされるアクシデントもあった。

　メインのニュージーランドＴでは兄弟子の丸山が騎乗したダンツプリウスが勝ち、福島では同じく兄弟子の野中が今年初勝利を挙げた。「丸山先輩はすごく格好良かった。先輩のような騎手になりたい。野中先輩も勝ったし、私も頑張らないと」と意気込みを新たにしていた。