菜七子2勝 異例の紹介セレモニーも
北陸が“菜七子フィーバー”に沸いた。10日の福島競馬でJRA初勝利を飾った女性ジョッキー・藤田菜七子(18)=美浦・根本=が12日、金沢競馬に初参戦。2Rで2番人気のスガノデュランダルに騎乗し、好発からそのまま後続を寄せつけず金沢初白星を挙げた。続く3Rはスリーナイトダリアとのコンビ。断然の1番人気を背負っていたが、得意のスタートを決めると、これまた力強く逃げ切って連勝を果たした。
この日は1R「ようこそ藤田菜七子騎手杯」など、自らの名前がついた冠レース3鞍を含め計7鞍に騎乗。5、6Rも小差の2着にまとめ、連対率57%超と誇れる数字を残した。「すごく勉強になりました。課題は数え切れないほどあるので、どんどん技術を上げたい」と意気込みを新たにする。レースの合間には異例の紹介セレモニーも行われ、「これからも頑張ります」とファンに約束。場内からのエールに笑顔で応えた。
これで菜七子は通算5勝(うち地方4勝)。きょう13日は船橋競馬で5鞍に騎乗予定する。11RマリーンCではブラックバカラ(牝5歳、高知・雑賀正)とのコンビで初めて交流重賞に挑む。白毛のアイドルホース・ブチコ(牝4歳、栗東・音無)との対戦も含めて、大いに注目が集まりそうだ。