【皐月賞】ダイヤモンド母にVささげる
「皐月賞・G1」(17日、中山)
クラシック第1冠は弔い合戦となる。無傷4連勝を狙うサトノダイヤモンドの母マルペンサが12日夜、全弟となる父ディープインパクトの当歳馬を出産後、結腸捻転を発症して、10歳の若さで死んだことが明らかになった。
ダイヤモンドは15日朝、栗東坂路を軽めに1本。トレセンでの最終調整を終えた。落ち着いた様子で、頂点を見据えて真っすぐに駆け上がる姿は、3歳春にして、既に風格すら感じさせる頼もしさがある。
フォームや息が乱れることなく、ラスト1Fは15秒5。追い切り後も好気配だ。「程良い気合乗りも見せていますし、いい感じ。精神的にドシッとしている馬。輸送もそこまで問題はないと思いますよ」と兼武助手は初の長距離輸送にも不安がないことを強調した。
レース当日は、あいにくの雨予報。しかし、強いメンタルを持つこの馬にとっては、むしろ追い風になりそう。「重馬場は経験していますから、気になりません」と兼武助手はキッパリと言い切る。新馬戦が重馬場で、2戦目も稍重発表だったが、ともに完勝を収めた。どんなコンディションでも結果を出しているのは、大きなアドバンテージだ。
天国の母にささげるV、そして世代最強の座へ-。大器が、まずは1冠奪取を果たす。