【ダービー】マジェスティ3着に敗れる
「ダービー・G1」(29日、東京)
わずか約8センチ差の激闘だった。3番人気のマカヒキが、直線の激しいたたき合いを制して第83代のダービー馬に。サトノダイヤモンドは不運の落鉄に泣き2着。1番人気の皐月賞馬ディーマジェスティは3着に敗れ、蛯名の悲願達成は、またしてもお預けとなった。
必死にムチを振るっても差がジリジリとしか詰まらない。ファンの大歓声が悲願を後押しする。それでも前2頭には及ばず、皐月賞馬ディーマジェスティは3着でゴール。「勝たせてもらえないなぁ」。24度目の挑戦を終え、蛯名はゆっくりと息を吐き出した。
序盤は思い通りに運んだ。1、2着馬の後ろでじっくり脚をためる。「道中はいい感じだったけど、直線で寄られてラストはもう一度外に出さないといけなくなって…」。残り150メートルでサトノダイヤモンドが膨れ、加速は若干緩んだ。「運がなかった」。これまで2着が2回。またしても女神はほほ笑まなかった。
レースの2週前追い後、疲労が表面化して週末の追い切りを休んだ。「よく持ち直した。競馬も理想的。勝った馬が強かったですね」と二ノ宮師は人馬をねぎらう。今後は未定だが、アイリッシュチャンピオンS・愛G1(9月10日・レパーズタウン)、凱旋門賞には登録済み。国内外の大舞台で次こそ輝きを放ちたい。