【ボート】田村、地元周年初制覇だ
「大渦大賞・G1」(2日開幕、鳴門)
鳴門ボートの開設63周年記念「G1・大渦大賞」は2日から6日間にわたって行われる。約2年間の休催を経て新スタンドが完成し、4月末にリニューアルオープン。「大渦大賞」は3年ぶりの開催(14、15年は宮島で代替開催)となる。
リニューアルされた地元水面でエース田村隆信(徳島)が歴史に名を刻む。2年の時を経て再開されたボートレース鳴門。地元でレースができない間は「休んでいる時はないものはないで仕方ないと思っていた」と当初は冷静に捉えていたようだが「直近一カ月ぐらいになって早く走りたいと思った」と再開が近づくにつれてじわじわと地元への思いは強くなり「いざ水面が使えるようになって、練習して、走ってみて、やっぱり地元があるのはいいと思った」と水面を走り、改めて地元の良さを実感したようだ。実戦では再開後2節目のGWシリーズに登場。「仕上がりは悪かった」と言うが、それでも優出3着と地元エースとして存在感を示した。
再開後初のビッグレースとなる「大渦大賞」。工事期間中は宮島で代替開催されていたため、地元では今回が3年ぶりの開催となる。現在、7月のSG・オーシャンカップには出場資格のない(6月のSG・グランドチャンピオンで優勝すれば出場可能)田村にとっては「今年、自分が鳴門で出られる一番大きなレース」とこのレースの重要度は高い。さらに地元周年のタイトルはまだ手にしていないだけにエースとしてどうしても手にしておきたいタイトルだ。「MB大賞は名前が残らない。周年は名前が残るので鳴門の歴史に名前を残したい」と初の周年制覇へ意気込む。新スタンドに集まる多くのファンの声援に応え、熱い走りで主役を務める。