【安田記念】シャーク迫力満点衰えなし

 「安田記念・G1」(5日、東京)

 老け込むにはまだ早い。マイラーズC2着で健在ぶりを見せつけた8歳馬ダノンシャークは1日、栗東坂路を力強いフットワークで駆け上がった。

 ゾンコラン(3歳未勝利)を後方から追走し、迫力十分に1馬身先着。4F52秒6-38秒3-12秒2の時計に、騎乗した土屋助手は「良かったですよ。馬なりでしたけど、パワフルでしたね」と笑みを浮かべる。大久保師も好感触だ。「相変わらずいい動き。今週はしまいを伸ばすように。いつも通りだよ」と目元を緩めた。

 14年のマイルCS以来、Vから遠ざかっているが、陣営に悲観する様子はない。トレーナーが「運が向けば」と話せば、仕上げ人も「展開が悪くならなければ。前走も完璧な競馬でしたしね」と胸を張る。速いペースで流れ、直線で前が詰まりさえしなければ上位争いは可能。安田記念は過去3年3、4、10着。4度目の出走という“経験”も後押しする。

 キャリアと実績を武器に、衰え知らずの8歳馬が府中の杜で激走する。

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