【宝塚記念】ブラック超スパルタ追い
「宝塚記念・G1」(26日、阪神)
天皇賞・春を制したキタサンブラックが、“超スパルタトレ”を行った。8日、栗東CWで黒岩(レースは武豊)を背に、マイネルレオーネ(4歳500万下)、ピットボス(3歳1000万下)と3頭併せ。最後方から追走し、直線半ばで前者を競り落とすと、そこからは前走のゴール前を再現するような熱い一騎打ちを展開。手綱をしごかれて懸命に四肢を伸ばし、鋭い伸びできっちりと併入した。
前日の雨の影響で力のいる馬場状態だったが、6F80秒0-37秒6-11秒9と好タイムをマーク。鞍上は「きょうは時計を出すつもりでした。早めに抜け出すとフワッとするので、気合も入れておきました。高いところで安定しています」と好感触だ。清水久師も「予定通りで、何の心配もないです。体つきもふっくらしてちょうどいいですね」と満足げにうなずいた。
天皇賞・春は、カレンミロティックを差し返してG1・2勝目。師は「状態も枠順も馬場も良かったですが、さすが菊花賞馬」と絶賛する。ファン投票の第2回中間発表では、2位ラブリーデイに約1万票の差で1位をキープ。「今までは人ごとでしたが、自分の馬がこういう状況なのはありがたい」と感謝する。ファンの後押しも受け、G1・3勝目へさらに状態を上げていく。