メジロライアン葬儀 横山典感謝の涙
今年3月17日に29歳で死亡した91年宝塚記念優勝馬メジロライアンの葬儀、納骨式が20日、北海道洞爺湖町のレイクヴィラファーム(旧メジロ牧場)で行われた。同馬を管理した奥平真治元調教師、主戦の横山典ら約40人が参列し、別れを惜しんだ。
メジロライアンの葬儀は時折、強い雨が降る中で行われた。「晴れてほしいと思っていたけど、ライアン自身が重馬場が得意だったので、こんな雨になったのかなと思う」。声を震わせながらあいさつしたのは、同馬の主戦でこのたび墓を建立した横山典。「今まで僕がジョッキーでいられたのは、ライアンがいてくれたからこそ。これだけファンがいる馬に携われたことを誇りに思うし、感謝しています」と涙を浮かべた。
91年宝塚記念を制し、種牡馬としてもG1・5勝のメジロドーベル、98年天皇賞・春Vのメジロブライトを輩出するなど活躍。07年に種牡馬引退後は、生まれ故郷のレイクヴィラファームで余生を送り、今年3月に老衰のため死亡した。
獲得したG1タイトルは1つのみだったが、多くのファンの心をつかんだ。レイクヴィラファームの岩崎伸道代表は「我々はライアンの血が入った繁殖牝馬を大事にして、ターフに送り込むことが使命です」と血を絶やさないことを誓った。